ご報告
令和4年度の若手後継者等育成事業 5月度例会「〜夜空と心に花灯す〜花火師に学ぶビジネスを超えた仕事と想い」を、令和4年5月29日(日)に開催いたしました。
本事業は京都商工会議所青年部連合会が主催、福知山商工会議所青年部の主観事業として、福知山市厚生会館にて執り行われました。
「伝統と挑戦」をコピーに掲げ、株式会社磯谷煙火店より磯谷尚孝様を講師にお迎えし、公開講演会を行いました。
感染拡大防止のため、間隔を設けた座席レイアウトとなりましたが、ほぼ満席の状態で開会を迎えることができました。
講師の磯谷様は、明治20年創業された株式会社磯谷煙火店の代表取締役をお勤めになっておられます。令和元年には、全国花火競技大会「大曲の花火」にて創造花火優勝、経済産業大臣賞を受賞され、一層の花火文化の興隆に努めておられます。
日本の花火発祥の地である愛知県に所在する株式会社磯谷煙火店は、さまざまな伝統と経験を蓄積して来られました。
徳川家生誕の地であり、江戸幕府による火薬の制限が比較的緩やかであったことが一因と考えられています。花火製造の歴史は火薬の歴史でもありました。花火業界には、常に事故がつきまといます。コンピューターを導入し更なる安全性・精度の向上を努められ、また花火と音楽を組み合わせた新しい楽しみ方を模索されてきました。人々から愛されながらも危険と隣り合わせである花火文化の、これまでの進化と進むべき未来について講じられました。
磯谷様ご自身の、花火師でありながら代表取締役として会社経営する上で大切にしておられる点と、他社と差別化している点もご説明いただきました。
日頃の生活ではなかなか関わる機会のないジャンルの方々のお話を聞かせていただくことは、自身の見聞を広げる貴重な機会であり、自企業にも活かせるヒントも見出せるのではないでしょうか。
日に日に感染者数が少なくなっており、長く続いたコロナ禍も少しずつ出口が見えてきました。それでも今年も変わらず全国的に花火大会を自粛する都道府県が多いようです。
コロナ禍からの完全な復活までにはもう少し時間がかかるかと思いますが、各単会、京都府全体を熱く盛り上げられるよう、常に心の火を灯し、来たるべき時期に大きな花火を打ち上げられる準備をしておかなければならないと感じました。
これを機に他の事業にも参加して、京都府商工会議所青年部連合会、各単会を覗いてみましょう!
案内:http://www.kyoto-fuseiren.jp/2022/single-news.php?news=20220511